③選ぶべきは株式会社?合同会社?~合同会社とは?合同会社の特徴~

知識

みなさん、こんにちは!

株式会社NEW HORIZONのマキタです。

本日は、”選ぶべきは株式会社?合同会社?”シリーズの第三章!

”合同会社とは?合同会社の特徴”です。

前回は株式会社のことをわかっていただけたかと思います。

今回は合同会社についてお伝えします!

合同会社の特徴①<会社の所有者と経営者が同じ>

株式会社とは違い、会社の経営者が会社の所有者となります。

合同会社は出資をしないと経営ができないということもできます。

合同会社の特徴②<意思決定方法にルールがない>

基本的には出資者全員の賛同が必要です。

しかし、特定の役員の意見のみ通るようにしたり、全員や過半数までいかなくても決定できるようにしたりと、自由に定款でルール設定することができます。

合同会社の特徴③<創立時のコストが安価>

定款を作成する必要はありますが、公証役場に提出する必要がないので、定款認証手数料がまず不要です。
合同会社も登録免許税を支払う必要はありますが、金額は最低6万円となります。

合同会社の特徴④<利益配当方法にルールなし>

株式会社と同様、利益の分配は出資割合によることとされているのですが、合同会社は定款で分配割合を変えることができます。

たとえば、お金はないがスキルがありお金以外で貢献している人・お金はあるがスキルがない人がそれぞれに対して平等に分配することができるのです。

従来の株式会社の分配の仕方のみだと、出資額のみで全て決まっていましたが、合同会社では出資額だけではない総合的な貢献度の判断ができるようになっています。

合同会社の特徴⑤<スピード感速い>

経営者と所有者がイコールのため、株主総会などを開く必要性がなく、役員同士で集まりさえできれば意思決定ができ、決定事項をすぐに実行することが可能です。

合同会社の特徴⑥<決算告示義務なし>

株式会社と違い決算告示義務はありません。

そのため、告示の準備時間やそれに付随する費用も不要です。

合同会社の特徴⑦<資金調達方法が限定されている>

株を発行してたくさんの人から資金を集めることができない合同会社の資金調達方法は、公庫や銀行・組合からの融資や自己資金での資金調達が限界となります。

一度に大きな金額は集めづらいということになります。

株式会社の特徴⑧<社会的信用度が低い>

認知度が低い・意思決定が閉鎖的・株式発行ができない・手間や費用が手軽という面で株式会社より社会的信用度は劣ると言われています。

ただ、努力で信用力を上げることもできます。

たとえば、株式発行ができないなら、融資の資金調達の実績でコツコツ信用度を上げる。手間や費用が手軽というのは具体的にいうと実態がわかりづらく本気度が伝わりづらいということです。

そこはSNSの更新頻度で継続的にしっかり活動していることを示すことや、HPを作りこみ充実させてきちんとした会社であることを示すなどで対応することはできます。

合同会社の特徴⑨<売却方法が複雑>

売却には社員全員の同意が必要であり、株を発行できないため取引が複雑化しやすいことから合同会社の売却はなかなか困難です。

株を発行できないとなると、土地・建物・従業員などそれぞれどこまでをどう売却するのか細かく設定する必要が出てきます。

また、会社まるごとの売却が難しいなら、事業を切り離して事業のみ売却するという方法もあります。
この事業売却の方法だと会社自体を売却するより手間が少なくて済み、会社を存続させながら新たな資金獲得もできるというメリットがあります。

ただ、合同会社の特徴である意思決定の平等性がゆえに、事業売却するにしても社員の半数以上の同意が必要になります。

事業や会社を売却することになったら、吸収合併や株式会社に組織変更することで、しくみ自体を売却しやすいものに変えてから行う、という方法もあります。

合同会社について理解していただけたでしょうか?

次回はいよいよ完結章、”おさらいとまとめ”です。

お楽しみに!!

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